CONCEPT
《 自然環境との共生を心掛けた人と自然に優しい建築デザインを行います 》
近年、地球温暖化に伴う地球環境の変化が、人間の生活や自然の生態系にさまざまな影響を与えています。たとえば、氷河の融解や海面水位の変化、洪水や干ばつなどの影響、陸上や海の生態系への影響、食料生産や健康など人間への影響が観測され始めています。 その深刻さが鮮明に表面化されるにつれSDGs(持続可能な開発目標)が社会的取り組みとして取りざたされています。日本政府も「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」と表明しました。
建築設計業務においても建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律が制定され、規模と機能により申請が義務化されました。
私の脱炭素社会の実現に向けた建築設計の取り組みとして、自然エネルギーを最大限利用して電力を中心にエネルギー消費をできるだけ減らしながら快適な生活を営める建物作りを目標としています。
それを実現するために取り組む基本的課題が、コンクリートの蓄熱量を減らしエアコンの稼働率を下げ、電力エネルギー消費量を減らす事による温室効果ガス排出の低減へ貢献する事であると考えます。
《 美しい風景をうみだす建築デザイン 》
建物は、1度建設されたら少なくとも数十年単位でその場所に存在し続けます。欧米をはじめ長い歴史を積み重ねてきた街並みには、数百年建ち続けてきた建物群が美しい街並みを構成してきました。日本では、京都など1200年を超えた世界に誇る伝統的な美しい街並みはありますが、基本的には「Scrap and Build」という考え方で、短期に安価に建設された建物で構成されたチープな風景が現代の街並みを構成しているのが現実です。私は、建物のデザインだけでなく美しい風景の創造に貢献する建築デザインを心掛けたデザイン活動を行っています。